2016年5月13日金曜日

スキー@アラスカ 北極圏突入

【3/4  FRI】

アラスカにて車を手配

運の良いことに、強靭な足回りのトラックを用意できた


下調べした通り、フェアバンクスから北へ向かう


このトラックはかなり大きく頼りになりそうだ

行けるところまで行ってみることにした



途中、滑れそうな場所を探しながら走るが、気に入る斜面がないまま100kmほど走る

するとダルトンハイウェイの入り口に出た



ダルトンハイウェイの入口にて 
強靭なシボレーのトラックと



ダルトン・ハイウェイとは、北アメリカでたった2本しかない北極圏への陸路


かつてユーコンにてドーソンシティを訪ねた際にたどり着いたデンプスター・ハイウェイと並ぶ北極圏へと続く道だ


僕にとっては北極圏への道は憧れが強いが、デンプスター・ハイウェイを訪ねた際、僕はまだまだ若く、自分にはハードルが高く、道を進めずに引き返した



今回は装備も経験も充実し、満を持して北極圏へと向かえる

かつての無念を思い出し、そして現在の成長を実感し、ハンドルを握る手に力が入る




ダルトン・ハイウェイもデンプスター・ハイウェイも、ハイウェイを名乗っているが、大きな石が混ざる荒れた砂利道に氷と雪玉が転がるダート(未舗装の道)だ


衝突事故、パンク、スリップ、エンスト、ガラス破損、道路はみ出しなどなど

このふたつの道に関するトラブルの話は山ほどある

慎重に準備して臨んだ



アラスカでもブリジストンは支持されている

アラスカはかなり気温が低いので、毎晩バッテリーを充電して備える



高ぶる気持ちを抑えて慎重にアクセルを踏む

道を進むとだんだん荒れた砂利道から氷の路面へ変わっていく

途中放置された事故車を見つけ、背筋が伸びる


ダルトンハイウェイに放置されたボロボロの事故車


氷で路面が光るハイウェイ
周りの木々が凍る


そして念願の北極圏へと突入する


針葉樹林の背がだんだん低くなり、気候帯がタイガからツンドラへ変わる

周りの木々は凍りつく

北極圏まで来ると太陽の位置が低い

日没も遅い


ツンドラの大地




北極圏にある商店の看板


気温が低いせいか雪の結晶が立っている



教科書で見ていた世界だ



しばらく走ると、北極海からアンカレッジ周辺の積み出し港まで石油を輸送するパイプラインが道を横切る

北極圏のパイプラインを滑る経験なんてなかなかできない

これもアラスカならではの風景だ



パイプラインを滑る これもアラスカならではの光景



氷の世界


雪と氷だけの世界を味わい、日が暮れる前に引き返す


ツンドラの樹氷と日没


緊張の運転で疲れたが、独力で北極圏へ行けた満足感で深く眠る



走行距離483km
累計走行距離8723km







【3/5  SAT】


北極圏に次いで行きたかった場所、デナリ国立公園へ

デナリ国立公園

デナリは、アラスカ中央部に位置し、北アメリカ大陸最高峰マウント・マッキンリーを擁する場所

厳寒な土地の中でも標高が高い、つまり地球上で最も過酷な環境のひとつだ

夏の間は観光地となるが、冬は一切のサービスが停止し、人を寄せ付けない雰囲気が漂う

かの屈強な冒険家、植村直巳氏も、あらゆる過酷な冒険をクリアしておきながら、ここデナリのマッキンリーに呑まれた

それほどの山である



僕には植村氏のような冒険はできず、車でのうのうと観光するに過ぎないが、それでもマッキンリーの麓に立ったのでひとまず満足した


マッキンリーの周りも高い山が多く、どれがマッキンリーかわかりにくかった

そして雲に覆われていることが多いらしく、なかなか姿を現さない

僕が訪ねた時には、それでも運良く姿を見ることができた


マッキンリー



途中、野生のムースと出くわす

アラスカのムースは大きい

悠々と歩いている


野生のムース かなり大きい


そしてポイントを見つけ、山を登り滑る

この日は嫁も同伴

例のごとく優しいルートを選ぶ



夫婦で登る

嫁滑る


僕もいただきました

無事下山


今夜はアラスカ最後の夜だ

ぜひキレイなオーロラを撮影したい

昨夜大きなオーロラが出たが、撮影が間に合わなかった



この夜もデナリからの真っ暗な帰り道で探し続けたが、願ったほどのものが現れない

一度仮眠し、深夜からフェアバンクス郊外の暗い場所でオーロラを待つも、通常のオーロラしか現れず、不完全燃焼に終わった


ただし滞在中にオーロラ撮影のためにカメラを勉強し直し、より撮影について深く知ることとなった

充分すぎる副産物だと割り切る

ちなみに下の写真は自分もオーロラ写真に映り込んだ1枚

加工すれば面白くなりそうだ


二人でオーロラと記念撮影


不思議なもので

眠る前にベッドに潜りその日の行動を振り返ると、もっと行けた、もっと行きたい、という思いが強くなる

それは都市部よりもこういう未開の地にいると湧き上がる


この日もマッキンリーにもっと近づけばよかった、登ればよかった、滑ればよかった、といった具合だ


実は北極圏にしても、昨日は満足していたはずが、今ではもっと先へ進み北極海を見たくなっていた


こうして旅はエスカレートする



デナリからの帰り道

















走行距離585km
26日間累計走行距離9308km






【3/6  SUN】

フライトは夕方なので、午前中はスキー場へ行ってみる

北部アラスカで一番大きなスキー場と言われるムース・マウンテンスキー場へ

一番大きいと言っても本土より規模は小さい


ベースロッジ


-18℃(華氏0℉)を下回るとリフト券が割引になるという面白いシステムを採用している

小さいベースロッジに、世界各地から集まった観光客が、母国から持ち込んだリフト券を貼り出してあるスペースがあった

その中に新潟県の上越国際スキー場のものがあり、少し嬉しかった


滑ろうと外に出ても、リフトがない

ここはバスが山頂まで客を輸送しているのだそうで

利益率は高そうだ


リフト代わりのバス


フェアバンクス周辺は降雪量が少なく気温が低い土地

カチカチのコブでツリーランをして帰った



この街ではダウンヒルスキーは満足できないが、ただその代わりノルディックスキーにはこの上ない好条件となる

ノルディックスキー場は規模が大きく、設備を充実していて、絶好の環境だった

有名選手も多く輩出していて、アメリカ代表の合宿も組まれる施設だそうだ

アメリカのスポーツサポート体制には本当に驚かされる



ちなみにフェアバンクスにはカーリング用のクラブ施設もあった

我々でいうボーリングのような感覚で、市民がカーリングを楽しんでいる

バーも併設されており、その楽しさはひとしおだろう

カーリングクラブ


カーリングを眺めながら飲める併設のバー



その後ベーリング海に沈む夕陽を眺めながら本土へ向かう飛行機へと乗った

オーロラと極北への思いをさらに強め、今回のアラスカトリップは幕を閉じた


アラスカは本当に良いところだ

人生で一度は行ってみてほしい


フェアバンクス!


アラスカ州旗は北斗七星















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