2016年8月18日木曜日

バリを離れてロンボクへ、そこからさらに冒険

7/11  SAT


友達の一連のバリ島アテンドも修了し、移動の日

年々うるさくなる喧騒を離れる時がついに来た


天気が悪くて雨が断続的に降るので、サーフィンは休み、のんびりパッキング

仲良くなったセキュリティやカウンターのスタッフに別れを告げ、15時発の便ながら昼過ぎには空港へ


味噌汁みたいでコクもなく美味しくないラーメンを食べながらWiFiを使って作業をしていると、出発時間が近づく

搭乗口に行くと、変更になっている

特に案内のアナウンスが流れた記憶はないが、変更先へ行くと、2時間遅延の文字

うなだれたものの気を取り直してPC作業を続けていると、変わったばかりの予定時刻が再度遅延、そして搭乗口変更

まぁありがちだな~と諦め、結局フライトする頃には日が暮れていた。。。



そして隣の州、ロンボク島へ到着


ストレスも切り替え、あらたな冒険にワクワクし始めた

空港を出てバンを雇い、ロンボク島のサーフシーンの中心地クタへ移動

ロンボクのサーフタウンもバリと同じクタという町の名前だ


いろいろな情報を聞き出そうとドライバーに質問するも、彼は英語を一切話せず車内は無言に

すっかり日が落ちたロンボクの夜道は、バリのそれとは違い真っ暗で街灯すらない

しかもアップダウンが激しく、運転は大変そうだ


クタに入っても街灯はなく、街に数件あるホテルとレストランの灯りが通りを照らすのみ

同じ名前でもバリのパーティータウンであるクタとは大違いだ

数少ないレストランから、昨日行われたEURO決勝の試合を放送している店選び食事を済まし、街でサーフィンの情報を集めて周り、その日は就寝





【7/12  SUN】


バイクを手配し、昨日集めた情報をアテにサーフィンに出かける

バイクを借りてもヘルメットは貸してくれない笑

通りに出るとバイクに乗る人は皆ノーヘルだが、本当に捕まらないのか半信半疑

ところが警察とすれ違っても、誰も何も言わない

バリよりはるかにルーズだ


ノーヘルは安全上良くないが、気分が良い


未舗装な道ばかりで、しかもバイクが古くてスピードが出ないこともあり、のんびり運転して各ポイントをチェック

バリよりも20年は遅れをとっている

未開拓、手付かずで昔ながらの熱帯地域という感じが強い




ただし島はのんびりしている



そして未開拓な分、どのビーチも異常にキレイ

砂は白く、海は澄んでいる







いくつかビーチを経て、峠を越えていると急にエンジンが止まる

困ってしまい、バイクを確認すると、ガソリンがない!

メーターは満タンなのに。。。

何とメーターが壊れているのだ




くだりの勢いを利用し、ギリギリで再度走り出し、路上のガソリン売りを探していると、ローカルが声をかけてきた

ボートサーフィンやらないか?と聞いてくるが、こちらはそれどころではない

確かにロンボクを代表するポイントにはボートでしか行けないポイントがいくつかある

ところがガソリンを入れないことにはどうにもならない


なかなか意図を汲まないローカルに次第にイラつきながら、その絡みを交わしていると、再度エンジンが切れた

もうどうにも身動きが取なくなったところで、ようやくローカルが状況を把握した

すると「足でバイク押してあげるからバイク乗れ」なんて訳のわからないことを言い出す

呆れていると、自分のバイクを運転しながらその左足で僕たち二人が乗るバイクを押し始めた

そして僕たちのバイクが走り出した


驚いていると、「20分くらいでガソリン売りに着くよ」と

待て、この走り方で20分は無理だ!と言いかけたところ

着いた


もうメチャクチャだ



無事ガソリンを補給し、落ち着くと、そのローカルが再びボートの案内を始める

価格はそんなに高くもないし、他のポイントは風をくらってイマイチ

明日にでもボートをやろうと思っていたところだし、救助してもらった恩義もあるので彼にお願いすることに


そのローカル、名前をヌルといい、ボートのオーナーを務める

もともと漁船だったが、ボートサーフの方が儲かるので変更したらしい

ロブスターの養殖もしているやり手だ



ボートで沖に向かうと、だんだん波が見えてきた

想像より大きかったが、それでもマッシーでダラダラ割れる波は乗りやすかった



バックハンドオンリーとなったが、周りのサーファーとも打ち解け、エキサイトした時間となった

船長ヌルと



生まれたばかりのヌルの赤ちゃん





夜は集落で唯一シャレた作りのオープンダイニングへ

打ちっ放しのコンクリートの壁やペイントのデザインがハイセンスだ

ここで食べたロンボクのビーフハンバーガーが絶品










なんだかんだで刺激的なイイ1日だった






【7/13  MON】


まだしばらく滞在しようと思っていたが、今夜延泊できず、移動も面倒なので急遽新たな旅に出ることに

ずっと気になっており情報を集め続けていた隣の陸地、スンバワ島へ行くことに

朝のうちに車を手配し、1日¥3000でSUVを手配

昼には走りだす予定でいた



。。。ところが車が来ない

依頼したローカルに詰め寄っても、もうすぐの繰り返し

そのやりとりが延々続き、いい加減にしろと怒鳴り込んだ頃、ようやく車が来た

すでに時計は4時を指していた

遅れて1日という時間を潰された分、代金を減額させ、急いで荷物を積んで出発

スンバワまでは車とフェリーで7時間かかると聞いていたので、着く頃にはもう夜中だ


焦りは出るが、道が悪いせいでスピードは出ない

おまけにガソリンは無い


イラつきながらも路上のガソリン売りの元で給油





¥1000分給油したところ、現地で一度にそんなに給油する人はいないようで、オッチャンにかなり感謝された


フェリーが出発しているロンボク島の東海岸の港街に着く頃、早くも日が暮れてしまった

フェリー乗り場に滑り込むと、想定外の¥4000相当を請求され戸惑う。。。

噂では一人¥600ほどと聞いていたからだ


しかしここまで来て帰るわけにもいかず、支払ってスナックとカップ麺を買い込み出港




2時間の船旅が始まった



ところが借りていた車はボロボロで、窓ガラスが閉まらず、開けたまま駐車することに

トラブル続きだ


しかもフェリーではトイレが水浸し

よく見たらトイレの水をバケツで汲み、沐浴しているではないか!


しかも一人だけではない

薄々感づいていたが、イスラムやヒンドゥーの人にとってトイレとシャワーは全てを流す場所

おそらく彼らにとっては同じ施設なのだ



衝撃を受け動揺しているうちにフェリーはスンバワ島へ

すでに8時をまわり、あたりは真っ暗

灯りひとつない鬱蒼とした森をゆっくりと進むしかなかった


この島はバリから海を隔てて距離があるので植生が全く異なる

オーストラリア北部がかなり近いことから、オーストラリアの植生らしかった

おおよそ熱帯ジャングルとは呼べないその森を縫い南下すること1時間

急に灯りが増え、街に出た


タリワンという、ロンボクにもない規模の大きな街だった

夜だというのに街にはイスラムの衣装を身にまとった若者が大勢行きかい、とても賑やか

とんでもなく大きなモスク(礼拝所)もあり、街じゅうにコーラン(聖典)が爆音で流れている





ヒンドゥーが盛んなバリにいてはわからないが、インドネシアとは実はイスラム教が盛んな国であり、イスラム国家の中でも最大布教人口を誇る



僕はこのスンバワ島西部にて行ってみたいビーチがあった

訪ねた人も少ないらしく、確証が持てていなかったが、それでも噂で場所を手繰りそこに向かっていた


想定していたよりも夜が更けた上、アポなしだったので、到着するかも受け入れてくれるかも不安だったが、ひとまず行ってみることに



タリワンを抜け、峠を越える

30分ほど走ると、小さい集落に出た

規模は小さいが、モスクは立派だ

そのモスクに、これまた男女が集まって遊んでいる

こんな奔放なムスリムを見ることは珍しかった


彼らの人混みと自由に路上駐車されているバイクを掻き分け、彼らからの異物を眺める視線を他所に、さらにビーチに向かって進むと、今度はヤギが道を塞ぐ





なかなか多難な道を進むと、いよいよ道が途切れた



ナビはないしGPSで示された明確な目的地もない

間違ったかと不安になりながら波打際の道なき道をおそるおそる進むと、そこには椰子の葉を編んで建てた手作りの高床式住居が数件建っている


噂ではここウェストスンバワは40年前のバリと同じ環境と聞いていたが、いざ実物を目の前にすると驚きと、また更完全に文明から離れてしまった事実から不安を覚えた

決まって嫁はフェリーを降りた頃から寝ているのでひとり運転



僕は肝試しなんかでは恐怖を抱くたちではなく、夜道も全く怖くないが、さすがに文明を外れた見知らぬ異国の島の辺境では別の不安が襲いかかる


いよいよ失敗したかなと、Uターンを何度も考えていると、明かりと立派な柵が見えてきた

そしてWaves and Whalesという看板が目に入る



勘と大雑把な地図と噂だけを頼りに辺境を走りながらも目的とするコテージに着いたことに、自分を称えずにはいられなかった

ただしここに入れるかどうかは別の話



案の定大きな門は閉まり、柵が一帯を囲んでいる

ノックしてみても反応はないように思えたが、しばらくしてそっと大きな門から人が覗いた

彼には英語が通じなかったが、もう一人白人が居合わせたので話しかける

すると従業員らしかった



ここに泊まれるか聞くと、


あーもしかしたら部屋を用意できるかもしれない

オーナーに聞いてみよう

ただ、23時にこんな辺境にアポなしで来るなんてイカれてるぞ


と呆れている


中に導かれ、一番奥にあるカウンターへ向かうと、その道中のコテージが美しく管理され、高級リゾートのようだった




ところが1泊1部屋¥5500とのこと

タリワンのホテルは¥800程度と聞いていたので、おそらく現地にしてみれば超高額なのだが、しかしそこはスンバワ物価


夢のような場所だった


興奮気味にオーナーと話していると、明日の朝明るくなればもっと感動するよとのこと

さっきまでは不安でいっぱいだったが、よく見れば空には無数の星が輝き、月明かりが優しくヤシの木を照らしている

波の音だけが聞こえる、とても美しい穏やかな夜だ





その夜は、未知の島を抜け無事目的地を探し当てて到着できた安心感

東南アジアに来た中で一番清潔な宿に巡り会った喜び

気を張り詰め続けて積み重なった疲れ


いろんな感情が入り混じり、シャワーを浴びた後泥のように寝付いてしまった













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